CMYK金色っぽさを出すにはどうすればいいですか?

今までに何度か、こういうご相談を受けたことがあります。

・ CMYK(プロセスカラー)4色の印刷に金の特色を入れると

  金額が上がってしまうので予算が合わない。

・ 表紙は金1色、中面はプロセスカラー4色の冊子で

  中面の帯の色を表紙と同じ様な金色にしたい。

・ オンデマンド印刷で金色っぽいショップカードを作りたい。

デザイナーの中では、このように

「特色を使わずに、金色のような色を出したい」という思いが

様々な理由・様々な場面であると思います。

ちなみに。

特色の金色インキには

 

着色剤として金属粉(真鍮粉:銅と亜鉛の化合物)が用いられています。

銅の割合が増えると赤口、亜鉛の割合が増えると青口の金属粉になり、

インキもそれに伴って、「赤金」「青金」になります。

※こちらの色の差はイメージです

CMYKのプロセスインキには金属が入っていないので

金インキのようなメタリック感は出ません。

 

しかし、パッと見たときに「金色だ!」と思ってもらえるような

印刷色を知っておくことは、デザインの幅を確かに広げます。

(もちろん、厳密に言ったら「黄土色だよね…」という色だとしても、です)

そこで

CMYKの4色で金色のような印象を残せる色を出したい!

CMYK4色の配合で表現できる金色のような色を見てみたい!

というデザイナーの皆様のために

検証

CMYK4色で、金色のように見える配合値を

探ってみよう。

検証スタート

検証物

 

​事前模索

※DICは、DIC株式会社(旧大日本インキ株式会社)製造の特色インキです。

※プロセスカラーとは、印刷において基本となるCMYK4色のみによって表される色のことです。

※Illustrator CC 2019(v23.0.2)使用し、このバージョンの初期設定である“Lab⇒CMYK”で

 分解をした値を使用しています。

(注意1)illustratorのバージョンによって“特色オプション”の初期設定が異なります

(注意2)特色のプロセスカラー分解は“特色オプション”の設定が同じでも、illustratorのバージョンによって

 数値が異なるものがあります

まず、検証物を作成する前段階のテストをしました。

CMYK4色のプロセスカラーで表現する金色のインキ配合値の模索です。

日本で一般的なカラー指定になるDIC※の金色である、DIC619(赤金)とDIC620(青金)。

デザイン作成に幅広く使われているAdobeのillustratorでそれをプロセスカラーに

分解※した時の配合値を目安にテストチャートを作成し、印刷しました。

 

【プロセスカラーに分解したときの配合値】

DIC619 : C25 / M39 / Y51 / K0

DIC620 : C33 / M37 / Y58 / K0

 

スミの値はどちらもゼロだったので今回は3色で検証します。

絵柄

インキ配合値

「金色っぽさ」はそれぞれの主観に左右されるところがあるので、弊社の社員35人に

「自分が金色っぽいと思うものを3つ選んでください」というアンケートを取り、集計。

検証物に採用する色を決める参考にしました。

集計結果

採用決定

アンケートの集計から、最終的な検証物に使用するインキ配合値を決定。

・ DIC620(特色)

・ C33 / M37 / Y58 (DIC620をプロセスカラー分解した値)

・ C25・C30・C35 / M30(固定) / Y70(固定)

・ C25・C30・C35 / M35(固定) / Y70(固定)

・ C25・C30・C35 / M40(固定) / Y70(固定)

・ C25・C30・C35 / M40(固定) / Y80(固定)

 

Y(イエロー)の値が大きいものが「金色っぽい」と認識されやすいようでした。

こちらを検証物として印刷します。

ちなみに、アンケートよりDIC619(赤金)は「金色には見えない」「これは胴色だ」という意見が 大半だったため、今回の検証物にはいれず、DIC620の金色のみを比較のために入れました。

紙による色の変化も見たいので、3種類の紙を選定

※ インキは弊社が使用しているオフセット用油性パウダーレスインキを使用

(金インキはパウダーレスインキではありません)

印刷結果

検証物を見ると、プロセスカラーで印刷した“擬似金色”は

想像していたより金の特色(DIC620)と印象の差がなく、

「金色っぽい」印象になっています。

 

コート紙・マットコート紙はツヤ感があるので

特にそう見える傾向にあります。

(ヴァンヌーボは金の特色含め、沈む傾向にあります)

 

もちろん、金の特色(DIC620)は金属によるメタリック感がありますし、

網点の無い完全ベタなので美しいです。

 

しかし、あらゆる理由で特色を使えない案件の場合は

プロセスカラーによる“擬似金色”でも代用できるのではないでしょうか。

 

「金色っぽい」という感覚は主観になります。

実際の検証物をご覧いただき、そちらを参考にしていただけたらと思います。

 

 

※今回の検証に使用した通常の金色インキの他にも

特に強い輝きを放つタイプの金色インキもありますのでご相談ください。

特色を使わない、金の表現。

意外な発見があるかもしれません。

実際の印刷物を是非ご覧ください。

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