前回005_白の階調でもお話ししたエピソード

透かし印刷のご依頼をいただいたお客様からいただいた疑問。

同じ透明なインキなら、

ニスやメジウムでも透かしインキのように

透けるんじゃないかな・・・?

・・・ということで前回は

白い紙に、透明なインキを印刷する検証をご紹介しました。

(白インキとの比較も織り交ぜております)

せっかくなので白い紙以外でも見てみたい。

そう思うのが人間の性。

 

そこで!

※004_透かし印刷×色上質で、色上質紙への透かしインキの印刷は、検証済みです

色上質紙に印刷した透明なインキの表現を見てみたい!

というデザイナーの皆様のために

検証

 

様々な色の色上質紙に各透明のインキで印刷すると

どのくらいの表現の違いがあるの?

検証スタート

検証物

 

用 紙 : 紀州色上質紙 特薄口 (ラベンダー/若竹/山吹/水/りんどう)

インキ : オフセット用透かしインキ / グロスニス / メジウム

色 数 : 5色(透かしインキ+透かしインキ+グロスニス+メジウム+グレーインキ)

 

シアン版:グロスニス

マゼンタ版:透かしインキ

イエロー版:透かしインキ(2胴目)

グリーン版:メジウム

スミ版:グレーインキ(文字のみ)

※イメージはカラフルですが実際は左記の

 通り、透明のインキが乗ります。

各々、20%/40%/60%/80%/100%のチャートと、面積を少し広げたベタと、

イラストで 印刷。(透かしインキは、2度刷り)

印刷結果

検証物を見ると、透かしインキで

印刷した部分は以前004でご覧

いただいた通り、透け感が出ています。

 

グロスニス・メジウムに関しては

若干の透け感・・・というよりは

ニュアンスはついているものの、

「透けている」とは言えない結果に

なりました。

 

紀州色上質紙 特薄口。

各透明インキの透け感の違いは、

実際の検証物をご覧になってください。

ちなみに、裏から見るとこうなっています。

やはり透かしインキは裏までしっかりと透けていますね。

ニスとメジウムはそこまでインキが浸透していないのがわかります。

補足事項

 

透かしインキを使用する際は下記のことに注意が必要です。

 

・ 透かしインキは固化乾燥しないので、後工程の印字・後加工・箔押しなどができない場合も

  あるため、全て検証の必要があります。

・ 透かしインキの上には通常インキはきれいに乗らないため、通常の絵柄は透かし部分を避ける

  必要があります。

・ 透かしの絵柄が細かいものは表現しきれない場合があります。

・ 透かしの程度は用紙によって異なります。

・ 通常オフセットインキに使用している植物油(乾性油)を併用しています。この成分は徐々に

  黄変します。  また、インキ膜厚の厚いほど、印刷後の経過時間が長いほど、保管場所の温度が

  高いほど、変色の程度が大きくなります。

・ 時間の経過とともに、にじみが発生します。

・ 透かし印刷に他の印刷物を重ねて保管した場合、時間の経過や荷重のかけ方によっては透かし

  インキが他の印刷物の絵柄に影響を及ぼす可能性があります。

・ 乾燥は最低3日間必要とし、その後加工になります。

・ 全面に透かしを入れるなど、透かしの面積が大きい場合は前もってご相談ください。

透かしインキ・ニス・メジウム。

透明のインキでの表現、いかがでしたか?

ぜひ実際の検証資料をご覧ください。

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