封筒の基礎知識(前編)|封筒の種類【印刷研究所コラム】
top of page

vol.04 封筒の基礎知識 ①封筒の種類

更新日:2023年5月16日

わたしたちが日頃使用している封筒には、様々な大きさ・様々な種類のものがあります。

封筒を製作する場合、その使用用途によってサイズや形状、糊や窓あけなどの後加工、使用する用紙などを選択する必要がありますが、それらをどのように手配すれば良いか悩む方も多いかもしれません。


  • 作りたい封筒のイメージを印刷会社に伝えるにはどうしたらよいのか

  • どのような形状があり、どのような加工を施すことができるのか

  • そもそも作りたい封筒はどのように製造されているのか


今回から2回に渡り、封筒製作時に知っておきたい封筒の基礎知識についてお話ししていきたいと思います。今回は前編として、①封筒の種類 についてご紹介します。




封筒の主な形状とサイズ


封筒は主に3パターンに分類されています。(JIS S 5502)



●長形封筒

天地の長さが左右の長さの2倍以上ある封筒のこと。 和封筒とも呼ばれる。

長形封筒のサイズと関連情報

●角形封筒

天地の長さが左右の長さの2倍程度である封筒のこと。

長形と比べると正方形寄りの形をしていて、書類を折らずに封入しやすい。

角形封筒のサイズと関連情報

●洋形封筒

通常、長辺方向に封入口がある封筒のこと。

洋形封筒のサイズと関連情報



封筒の主な貼り合わせ


封筒の貼り合わせは、主に4種類あります。※その他特殊な形状については別途ご相談ください

封筒の貼り合わせ

●サイド貼り(スミ貼り/横貼り)

 封筒裏面の右もしくは左にのりしろがある貼り合わせ。主に和封筒で使用される。

 裏面左側に差出人情報を入れる場合、右貼りもしくはセンター貼りにする。


●センター貼り(中貼り)

 封筒裏面の中央部分にのりしろがある貼り合わせ。主に和封筒で使用される。

 裏面で左右にまたがるデザインがくる場合には向かないので避ける。


●カマス貼り

 封筒裏面の両側にのりしろがある貼り合わせ。主に洋封筒で使用される。

 封入物の出し入れがしやすいのがメリット。


●ダイヤ貼り(ダイヤモンド貼り/インボイス貼り)

 封筒裏面で貼り合わせの箇所が斜めになっているのが特徴。

 ふたを閉じた時に留める位置が中心辺りにくる。洋封筒で使用される。




封筒の主な加工(口糊加工)


封筒の口糊加工は、主に4種類あります。 ※封筒の仕様によって対応できない口糊加工があります

  • アラビア糊 … 乾燥させた糊部分を切手のように濡らすことで接着させるタイプ

  • アドヘア糊 … ベロと本体の両方に重なるようにゴム系の糊を貼り接着させるタイプ

  • 剥離紙テープ … ベロもしくは本体に糊を塗布し、糊部分に剥離紙を被せたタイプ

  • 両面テープ … ベロもしくは本体に両面テープを貼るタイプ

※ベロ=フラップ

封筒の口糊加工


封筒の主な加工(窓加工)


封筒の窓加工は、主に4種類あります。 ※封筒の仕様によって対応できない窓加工があります

  • セロ窓封筒 … 封筒の窓部分を切り抜き、内側からフィルムを貼り付けた封筒

  • ワックス窓封筒 … 封筒の一部を樹脂含浸により透かせた封筒

  • グラシン窓封筒 … 封筒の窓部分を切り抜き、内側から半透明の紙を貼り付けた封筒

  • 窓抜き封筒 … 封筒の窓部分を切り抜いたままの封筒 ※郵便には使えない

封筒の窓加工


今回は封筒の種類についてお話ししました。

基本的に封筒は、これらの組み合わせと使用する用紙の選定で作られています。


次回 後編は、封筒の製作方法とデータ作成の注意点についてお話しします。



 

印刷に関するお悩みがありましたら

お気軽にお問い合わせください

 

印刷に関するご相談・資料請求こちら

簡単!印刷見積もり依頼こちら


 

最新記事

すべて表示
bottom of page