vol.05 封筒の基礎知識 ②封筒の製作方法

前編に引き続き、封筒製作時に知っておきたい封筒の基礎知識についてご紹介します。

( 前編|①封筒の種類 は こちら


今回は後編、②封筒の製作方法 について。データ作成時の注意点も絡めてお話しします。




封筒の主な製作方法


封筒を製作するには、①②どちらの方法で進行するかを把握する必要があります。

既製封筒と製袋封筒

① 既製封筒

既製封筒とは、メーカーによって予め封筒の形に製袋されている封筒のことで、そこに刷り込み印刷をすることで制作します。郵便番号の枠が印刷されていたり、宛名の窓枠が空いているものもあります。【規格サイズ】【単色】の場合に選択することが多いです。


 <こんな時は既製封筒!>

 ・小ロットを制作する場合       ・規格サイズの場合

 ・封筒の端までデザインが無い場合   ・納期重視の場合  

 ・1c or 2c 印刷の場合         ・コスト重視の場合

 ・資源の無駄を減らし、環境に配慮したい場合     



② 製袋封筒

製袋封筒とは、制作する形に型を起こし、使用する用紙に印刷した後に型抜きをする封筒のことで、内容物に合わせた規格サイズ以外の封筒を制作することが可能になります。

【規格サイズ以外】【フルカラー】の封筒制作はこちらを選択します。


 <こんな時は既製封筒!>

 ・一度に大ロット制作する場合    ・規格外のサイズの場合     

 ・封筒の端まで印刷したい場合    ・裏面まで続きの絵柄がある場合

 ・用紙にこだわりたい場合      ・加工にこだわりたい場合      

 ・フルカラーで印刷したい場合                    


既製封筒と製袋封筒



既製封筒・製袋封筒のそれぞれについて、さらに深掘りしていきます。
実際に封筒を製作していく際、仕様の伝え方やデータ作成時の注意点などを知っておくと、スムーズに進行できるはずです。



①既製封筒のいろいろ


●仕様

既製封筒の表裏

既製封筒は、一般的に封筒の宛名側をオモテ面、反対側をウラ面と呼びます。


右のイラスト(長3封筒)の場合、

色数 : オモテ1c / ウラ1c ※1c = 1色

仕上がりサイズ : 235 × 120mm です。


●必要な余白について

既製封筒の余白

既製封筒は、既に封筒の形になっているものに刷り込みで印刷をするため、絵柄が仕上がりサイズより10mm 内側に収まるように作成する必要があります。 余白が10mm以下のものは、データの直しが必要になります。


※印刷会社によって余白が10mm以上必要な場合があります

※左下に差出人情報を入れる場合、センター貼り or 右貼りを選んでください

※左右にまたがるデザインの場合は、サイド貼りを選んでください

●印刷できない部分について

加工によって重なりがある(糊で貼られている)部分に印刷はできません。



●テンプレートについて

既製封筒の場合、仕上がりサイズで制作していただければ問題ありませんが、

印刷会社・封筒会社からテンプレートをお渡しすることもできます。




②製袋封筒のいろいろ


●仕様

製袋封筒は、一般的に封筒の外側をオモテ面、内側をウラ面と呼びます。

製袋封筒の表裏

上のイラスト(角2封筒)の場合、

色数 : オモテ4c / ウラ1c ※4c = 4色(フルカラー)

仕上がりサイズ : 332 × 240mm

展開サイズ : 394 × 500mm(一例) です。

●抜き加工の種類について

封筒の形に抜く抜き加工には【エキセン抜き】と【ビク(トムソン)抜き】の2種類があります。製作する部数や仕様、求める仕上がりによって選択します。

エキセン抜きとビク(トムソン)抜き

・エキセン抜き:指定寸法にセットした刃を一気に降ろすことで、300〜500枚の用紙を一度に抜くことができる。


ビク(トムソン)抜き:用途によって抜き型を作成し、1枚ずつ抜いていく。複数窓・変形窓・ミシンなど、多様な加工が可能。

●紙目について

封筒の紙目

製袋封筒は多種多様な用紙を選べますが、紙目を考慮しないと折り目が綺麗にならなかったり、糊付け時にしわが寄ったり、紙の地模様が思っていた方向にならないなどの不良が起こるので注意が必要です。

基本的には、封筒の口から底方向に紙目が流れるように面付けし、印刷・加工します。

●のりしろについて

封筒ののりしろ

のりしろ(糊が付く箇所)の部分は、糊の付きが悪くなることを回避するため、印刷の絵柄を逃がす必要があります。

データがずれていると貼り合わせた時に白色が出てしまうので、のりしろの範囲は印刷前に注意して確認することが必要です。



●中身を透かせたくない場合の回避方法

封筒の中身を透かせたくない場合、中面にも印刷を施し回避する方法があります。

地網+細かい地紋などを入れることで視覚を分散させ、内容物に非可読性を持たせることができます。



●テンプレートについて

製袋封筒の型データはお客様の方で作成していただくことが可能ですが、

印刷会社や封筒会社から既存型のデータor制作した型データ をお渡しすることもできます。




最後に


「封入物に対して最適な封筒サイズを決めるのに不安がある」という方には、封入物のサイズ・厚みが決まっている場合、私たちがサイズのご提案をいたします。

また、環境対応の封筒を制作希望の方には、環境に配慮した用紙・加工方法などのご提案もいたします。お気軽にご相談ください。


  


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