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vol.12 様々な折り加工②

更新日:6月20日


皆さんの周りにあるチラシ・パンフレット・リーフレット・DM(ダイレクトメール)等の紙もの製品は、印刷機で印刷された後に何らかの加工を施すことによって完成しています。後加工の中でも紙を製品サイズにカットする 断裁加工 と、用途に合わせて形状や見せ方を変えることができる 折り加工 は、あらゆる製品を作る上で基本となる印刷加工です。


今回は、少し複雑な折り加工・掲載できる情報量が多い折り加工 の種類について、仕上がり形状や使用例を絡めてご紹介します。( 前回|様々な折り加工① は こちら

実際にリーフレットやDMで使われる折り加工なので、見たことがある方も多いのではないでしょうか。


 

▼ 目次



 



様々な折り加工


● 巻き四つ折り

巻き四つ折り|折り加工

紙を半分に折ったものを、さらに同じ方向に半分に折る加工。基本的には長辺を半分に折ります。中心からずらした箇所で折る【ずらし折り】もできます。


巻き四つ折り|情報の動線

縦型で横書きの巻き四つ折りリーフレットの場合、左に開くように置いたとき、上にくる面が表紙になります。表紙(①)を左に開いて中面(②)→ 右に開いて中面(③)→ 折りたたんで裏表紙(④)へと読み進めることができます。




● 外四つ折り( W折り / 蛇腹折り(3山)

外四つ折り|折り加工

紙を4等分し、山折りと谷折りを交互にW字型に折る加工。その仕上がりからW折り・蛇腹折りとも呼ばれています。基本的に、全ての面の幅寸法は同じです。

※蛇腹折りは、折り目(山)の数でその仕様を表現します。Z折りは2山、W折りは3山、さらに折り目が増えていくと4山、5山…と表現されます。


外四つ折り|情報の動線

縦型で横書きの外四つ折りリーフレットの場合、蛇腹に折った時に紙端を左に開くように置いたとき、上にくる面が表紙になります。表紙(①)を左に開いて 中面(②)→ さらに左に開いて 中面(③)→ さらに左にめくると 裏表紙(④)になります。そこから再度左に開いて逆側の 中面(⑤)へと読み進めることができます。




● DM折り(二つ折り+巻き三つ折り)

DM折り|折り加工

紙を半分に折ったものを、さらに垂直方向に巻き三つ折りした加工。巻き三つに折る際の折り込み面の幅寸法は一般的な巻き三つ折り同様、他の2辺より2~3mm 短く設計します。

A3用紙をこの折りにすることで、DM(ダイレクトメール)に使用されることが多い長3/洋長3封筒に封入することができるため、DM折りと呼ばれているようです。


DM折り|情報の動線

横型で横書きのDM折りリーフレットの場合、巻いて折った時に紙端が外側に出ている面を上に開くように置いたとき、上にくる面が表紙になります。表紙(①)を上に開いて 中面+折込面(②+③)→ 折込面を下に開いて中面(④)→ 左に開いて中面(⑤)→ 再度折りたたんで裏表紙(⑥)へと読み進めることができます。

※情報の動線を上手く設計するDMもありますし、A3チラシ・A4二つ折りパンフレットを封筒に入れるためだけに折る場合もあります




● クロス8頁折り(8P折り / 十字折り)

クロス8P折り|折り加工

紙を半分に折ったものを、さらに垂直方向に中央で二つ折りにする加工。ページものの冊子を作る際の基本形となります。ここから綴じと断裁を行うと8ページの中綴じ冊子となります。また、その仕上がりから十字折りとも呼ばれます。


クロス8P折り|情報の動線

縦型で横書きのクロス8頁折りパンフレットの場合、紙の角を右下に見て左に開くように置いたとき、上にくる面が表紙になります。表紙(①)を左に開いて中面(②)→ さらに上に開いて中面(③)→ 再度折りたたんで裏表紙(④)へと読み進めることができます。





特殊な折り加工、ご相談ください。


定型の折り加工などは手配できても、不定形で複雑な折り加工はなかなか手配先が見つからない…というお悩みはありませんか? まずは一度、弊社にご相談ください。


【 特殊折りの制作事例|特殊八つ折り( 山×6 / 谷×1)+ ミシン×1


下の展開図で、左から5面は巻き巻きの五つ折り、右から3面はZ折りの形になっていて、表紙と裏表紙の境で折りたたむことにより完成する特殊八つ折り加工。カード会社や保険会社などで使用実績があり、多くの情報をコンパクトにまとめることができます。


特殊折り(8面)

例えば、表紙を開いた時の見開き2面分でメインの情報を記載し、見開き+表紙+裏表紙の裏面4面分+巻き巻き五つ折り部分に規約などの情報を記載することで情報が整理できるので、コンパクトかつ見やすいパンフレットに仕上げることができます。ミシン目を入れることで、提出書類を付け加えるなど、さまざまな用途に使うことができるようになります。





折り加工の注意


折り加工では、紙割れ(背割れ)・紙目 ・折込面の幅寸法 などに関して注意が必要なポイントがあります。詳しくは前編で説明していますので、下記からご確認ください。







最後に。


折り加工は種類によって、印刷物にさまざまな機能を持たせることができます。複雑な折り加工の場合は、向きを変えることで見せ方もガラッと変えることができます。

用途に合わせた特殊な折り加工についてご希望の場合も、お気軽にご相談ください。


※加工内容や紙の厚さによってはご対応できない場合がございます。あらかじめご了承ください。

※加工例、情報動線はあくまで一例です。仕様や目的、アイディアなどによって様々な使用方法で展開できます。

※本文中に表示している名称は他にも呼称がございます。





 

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